池袋ウエストゲートパーク、下北サンデーズなどの原作者、石田衣良さんは、若いころフリーターをしながら、株式投資で生計をたてていたそうです。石田衣良さんは、後年、「波のうえの魔術師」という小説を書きますが、このときの株式投資の経験が生きているようです。
「そのころの初任給って14〜15万だったんですが、アルバイトを掛け持ちすれば20万とか25万とか稼げたんで、それを貯めては証券会社に口座を開いて、株をやりながら。フリーターの生活をしてました」 この辺のことは自著『波のうえの魔術師』にも描かれている。三流大卒のパチプロの青年が伝説の相場師に見込まれ、大手都市銀行をハメる、青春株式冒険小説だ。
なお、「波のうえの魔術師」の中で、相場氏の小塚老人が行っていた投資法は、場帳、変動感覚など、林輝太郎をモデルにしていると思われます。
「波の上の魔術師」 は、株の小説にしてはよく書けている。話もおもしろい。
まちがいなく石田衣良は、林輝太郎の本とパンローリングの初期の翻訳本を
よく読んで勉強したと思われる。話に出てくる手法や用語がもろそっち系。
実際に相場はやっていないと思う。
なお、「波の上の魔術師」 は、2002年「ビッグマネー」(フジTV、長瀬智也主演)でTVドラマ化されました。