1999年7月29日、アメリカのアトランタで銃乱射事件が起こりました。犯人はマーク・バートンというデイトレーダー(44歳男性、科学技師からデイトレーダーに転向)で、トレードで大損失を出した腹いせと自暴自棄で凶行に及びました。バートンは、2箇所のトレードオフィスで銃を乱射し、9人死亡、13人怪我の惨事となりました。バートンは警察に捕まる前に自殺し、また事件の数日前に自身の子供と妻も殺していました。また、バートンには前歴があると疑われており、1993年に最初の妻も殺したとみられています。
というようなことをWikipeidaに書いてると思うが、読み違えてたら酷い
銃乱射の犯行現場は2箇所のトレードオフィスでした。この当時のアメリカのデイトレーダーは、自宅からトレードするのではなく、トレード用の設備のあるトレードオフィスに行き、そこで取引をしていました。2箇所のオフィスは、オール-テック・インベストメント・グループ(All-Tech Investment Group)とモーメンタム・セキュリティー(Momentum Securities)という会社で、2箇所をハシゴして銃乱射したらしいです。目撃者の証言によると、バートンはオフィスに入ってきて、「こんなことで君たちの今日の取引がダメにならなければいいんだが」(I hope this doesn't ruin your trading day)と言った後、銃を乱射したらしいです。なんだそりゃ。
このショッキングな事件は、世間に、デイトレーダーという存在と危険性を知らしめたとともに、デイトレーダーの評判を著しく悪くしました(やっぱ破滅的ギャンブルだなと)。バートンの犯行は逆恨みですが、デイトレ業者の「すぐに金持ちになれる」という誇大広告なども問題の一要因でもあったと思われます。この事件は、2001年のアメリカのデイトレ規制(Pattern day trader、資金量や期間に応じたトレード制限)にもつながっていきます(たぶん)。
バートンの行っていたトレードが、いわゆるデイトレだったのか、スィングだったのかは不明。オールテックなどの業者がどういう形態の商売をしていたのか(教育セミナー?オフィス賃料?手数料?)も知らない。
WIRED NEWS SECがデイトレーディングの問題を指摘
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