今、「日経平均」と呼ばれている指数は、その昔は日経でなく、東証が発表していたものだったらしい。そのころの名称は「東証株価平均」。その後、東証はTOPIXに移行し、旧株価平均は日経が引き継ぎ「日経ダウ平均」に。その後、名前をあらため「日経平均」になり今に至る。
日経平均は、昭和24年12月1日、東京証券取引所が算出し、「東証平均株価」として 発表するようになったのが始まりです。「東証ダウ式平均株価」「東証ダウ平均株価」 「東証ダウ」「ダウ」などと呼ばれて親しまれていました。
しかし、わずか225銘柄の平均株価であり、特定の銘柄の影響を強く受け過ぎることから、 「相場の実態を表していない」との批判が高まり、東証では昭和46年に新しく 東証株価指数(TOPIX)を作って、東証ダウ平均の発表を止めてしまいました。
そこで、日本短波放送がこれを引き継ぎ、「NSB225種修正平均」の名前で発表しました。 さらに、昭和50年5月には、日本短波放送の親会社である 日本経済新聞社がダウ・ジョーンズ社 と独占使用契約を結び、「日経ダウ平均」と名づけて発表するようになりました。
そして、昭和60年に「日経平均株価」と名称を変更し、今日に至っています。
日経が「日経ダウ平均」をやめたのは、ダウ・ジョーンズ社が先物に使われるのイヤだと言ったかららしい。
75年にはウォールストリート・ジャーナル紙を発行する米国のダウ・ジョーンズ社と提携し、ダウの名称を利用する権利を取得して「日経ダウ平均株価」の名称で公表を始めましたが、85年にはダウ の名称の利用を中止し、正式名称を「日経平均株価」としました。当時、日経平均の先物取引が検討されており、ダウ・ジョーンズ社が先物取引に否定的だったことが背景にあります(現在では、ダウ・ジョーンズ社も先物など派生商品への指数の利用を認めています)。
あと、近年まで、日経以外のマスコミは、「日経平均」と言わずにきたらしい。
『日経平均株価』の歴史(上と同じリンク)
大手マスコミの多くが、 公的な東証の平均株価に日経という私企業の名前を使うことを避けて、 「東証平均株価」、「225種平均株価」などと呼んでいます。
日経の要請や、海外で英文名称の「NIKKEI 225」が普及した事情もあり、順次「日経平均(株価)」の名称を採用。最後まで抵抗していたNHKも2002年7月より「日経平均株価」と呼ぶようになった。しかし、2006年現在、日テレなどでは日経の名を出したがらず、平均株価や東証平均といった言い方で放送している。
しかし、225銘柄の単純平均ってイクナイからというので、1970年に東証はTOPIXに移行したのにもかかわらず、未だ日経225が相場に大きな影響を持っているというのも何がなんだか。
日経平均の起源は東証株価平均。この平均株価は最初は、227銘柄ではじまったそうです。
市場の全体像をはやく知りたいという、GHQの要請をうけて取引所は49年末に日々の株価平均を発表した。それは22業種、227銘柄の単純平均であった。
株式は配当権利落ち、増資権利落ちがあると株価がさがり、連続性がなくなるので修正しなければいけない。当時の株価指数はこうした修正をせずに、権利落ちや上場廃止があれば、そのたびに採用銘柄をいれかえることで対応してきた。
銘柄数は50年6月24日から225になった。
1950年9月7日に、東京証券取引所が権利落ち修正方式により平均株価の算出を開始しました。その時に、戦後の取引所再開時の49年(昭和24年)5月16日までさかのぼって算出しており、最初の値は49年5月16日の176.21円です。70年に東京証券取引所が算出を中止したのに伴い、日経グループが算出を引き継ぎました。
227が225になったときの除外2銘柄って何だろう?(って知らない会社かな)