作成 2007/9/2

プロパガンダ

限定ジャンケンの参加者たちに、利根川は冷たく言いはなつ。

質問すれば答えが返ってくるのが当たり前か・・・?
バカがっ・・・!
大人は質問に答えたりしない
それが基本だ
(略)
答える側にとって都合のいい内容だからそうしているのであって
そんなものを信用するってことは
つまりのせられているってことだ
なぜそれがわからない・・・?
なぜ・・・
そのことに気づかない・・・?
(賭博黙示録カイジ1巻より)

あほーの掲示板などで盛んに、特定銘柄の購入を勧める人がいる。たいていの場合、その人は、すでに自分がその銘柄を買っていて、値上がりして欲しいから他人に勧めている。あるいは、そろそろ売り抜けたいから、他人に勧めている。ポジショントークである。さらに酷いのになると、複数の掲示板に、特定銘柄の買い煽りを書き込む人がいる。かなり迷惑行為だが、ここまでくると仕手のバイトなどかもしれない。掲示板とは違うが、少し前にアメリカで不特定多数への風説買い煽りメールで実際に株価が冒頭するという事件もあった。

参考 風説メールで株価が6倍!?
http://www.gamenews.ne.jp/archives/2006/06/6_19.html

プロパガンダ(propaganda)という言葉がある。日本語だと政治的な大衆操作みたいに使われることが多いが、言葉の意味は

http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ohgai/1937/despacho-palabras02.htm

ある特定のメッセージを不特定多数に伝える手段がプロパガンダで、そのメッセージの真偽は問題とならないのが特徴。
ということ。

似た言葉でアジテーション(agitation)というのもある。買い煽りとか言う場合は、こっちの言葉の方が適当か。

投資家が騙されないため、情報を冷静に判断するためには、情報を発信する人がどういう立場の人で、どういうインセンティブがあるのか(またはないのか)を考える必要がある。また可能であれば情報の裏をとることが重要である。冷静に判断すれば、しょうもない掲示板の煽りなどは無視だろう(ただし、煽りが本格的でこれは広まると考えて、あえてそれに乗ってみるというのもなくはないが、それってグレーターフール投機だな)。

信頼の置けない掲示板などでなくても、何かしらの意図をもって、真偽の怪しい情報を伝えてくる、垂れ流す人たちもいる。証券外務員が顧客の投資家に望むのは、大きな資産を預けてくれること、そして何より手数料をたくさん落としてくれることである。株式評論家、投資顧問、セルサイドのアナリストなどの予想屋が顧客に望むのは、たくさん情報量を払ってくれることである。マスコミが顧客に望むののもたくさん情報量を払ってくれることである。長期的に顧客である投資家から信頼や人気を得るためにには、的確な分析、予想をすることが必要になる。自分の職業にプライドをもって取り組んでいる人は、難しいながらも真剣に仕事に取り組んでいる。しかし、何かそうでない人たちもたくさんいる気がする。

会社が自社株買いをするといっても、実際しない場合もある。日銀やFRBの発表や操作には、アナウンスメント効果も大きい。厚い買い板は、下げないぞという強い買気意思かもしれないし、売り逃げのためのブラフかもしれない。

株式市場には投資家含め、様々な立場の人たちが、何らかの意図を持って情報を発信している。情報の判断能力が投資する上で重要である。と、なんだかダラダラ書いたが、当たり前というか、オチがないな。

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