HOME株本れびゅ2007年モテる技術
モテる技術 (SHO‐PRO BOOKS)
デイビッド コープランド ロン ルイス David Copeland
4796880054

感想:下手くそボブ

たぶん半分冗談だと思うが、某掲示板でオススメされていたので、話の種に読んでみた。

中谷彰宏先生の本のような30分で読めそうなのをイメージしていたんですが、(Amazonで注文した)本が届いてビックリ。500ページ以上ある分厚い本なんですけど。。。まぁ読んでみた。

ここは株本の感想を書くページなので、本に書かれていることが株式投資にどうつながるか、について考えてみよう。

例えば「モテる男は常に複数の女を追いかける」という一節がある。<モテる男>はデートを「確率のゲーム」だと考え、並行して、複数の女性と知り合い、デートをするという。<デキるトレーダー>も、一つの株だけに注目するのでなく、監視銘柄をたくさん持つだろう。また、単一銘柄に全力投資するのでなく、分散して投資する。分散はリスク分散になるだけでなく、一つの銘柄で失敗しても、別の銘柄があればいいやという、心の余裕にもなる。

「モテる男は女性のノーに動じない」という一節もある。<モテる男>は、アプローチしている女性にノーと言われても、めげずに押す。そして女性に拒絶されても動じない。自分の人格が否定されたなどとは考えない。単に相性が悪かっただけ、運がわるかっただけなのだと考え、気持ちの切り替えが早い。<デキるトレーダー>も、ポジションを取ったあと、ちょっとしたふるい落としにはビビらない。また当てがはずれて、ロスカットした場合でも、イチイチ悩まず気持ちの切り替えが早い。

ある人のデートのルールで、勝負デートでも「40ドル以上は使わない」という「40ドルの原則」というのがあるらしい。1トレードあたりの許容損失、ロスカットルールなどに通じる。

と、株に置きかえることのできる話もいろいろと・・・

なお、この本で言うところの「モテる」とは「多くの女性と充実したセックスライフをおくれる」という定義なので、純愛ロマン派の人は、このナンパな本を読むとむかつくだろう。本ではしばしば、モテる男ブルース、モテない男ボブといったキャラクターを設定して、ストーリー形式で例を紹介している。ブルースの方がナイスガイなのだが、ボブの方が人間味があって面白い。出会いのチャンスがあるのに見つけられず(自らつぶして)イジけていたり、どんくさいH模様などが笑えた。多分映画にして面白いキャラはブルースでなくボブだろう。あと、世の中ブルースみたいなナンパ師ばかりだと、(街を歩く美人な女性にとって)ちょっとウザイかも。

2007/10/18