HOME株本れびゅ2006年うねり取り入門
うねり取り入門―株のプロへの最短コース
林 輝太郎
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感想:名前はかっこいいのだが ★★

林 輝太郎 氏の簡単そうな本を読んでみた。

「うねり取り」

名前がかっこいいです。今風に言えばスィングトレードの一種で、中期波動に乗って売買する手法。波動の周期は30日の倍数がいいらしい。欲を出さず、自分が詳しい銘柄やセクターで売買するのが安全で確実。

基本的に、「株は上がったり下がったりし、安く買って高く売ると儲かる」というのは事実なので、この手法は正しいとはいえる。しかし、具体的なエントリータイミングは、個々人のスキルにまかされいるようなので、パフォーマンスは個々人のスキル依存ということになる。

なので重要なことは、スキルを上げることだが、そのための方策がちょっと怪しいように思える。情報を遮断し、自分が選んだ1〜2銘柄について、ひたすら場帳をつけて、銘柄の変動感覚をつかめということだが。

「情報に踊らされない」ことは重要だが、情報遮断はおかしいと思う。たとえば、決算発表前後の株価の動きは、そこに決算発表があるということを抜きに語れない。あと場帳うんぬんの話が出てくると、やや商売のためかなと疑いたくもなる。ちなみに場帳って出来高とか書かないのかなぁ?出来高がないとチャートの価値も半減のような気もするが。

あと、建玉回数の分割やツナギについて、イマイチ有効性が理解できない。運用資金が少ないせいかもしれんが。

なお、この本は、中古で買いましたが、文中に赤線が多数ひかれてました。以前知人に借りた本も誰が引いたか線が引いてありました。林先生本の読者は線を引いて本を読むような読者が多いんだなぁ、へぇーと思った。


2006/2/24レビュー