感想：投資を体系的に学ぶ ★★★★
投資の入門書。本質的なことを突きながら文章が平易でわかりやすい。事例では、マンション投資が不利なわけ、新紙幣発行のもたらすものなどの話が面白かった。投資が虚業、寄生虫なのかとの問いにも「裁定取引による利益は価格の歪みを修正するご褒美」という一つの回答を示している。
デイトレやマネーゲーム系投機に直接役立つ本ではないと思うが、株式市場や投資の仕組みを体系的に理解するには良書っぽい。あと、逆張りとか信用創造とか期待値とかいろりろとヒントになりそうなことは書いている。
筆者のサイトの「それを教えちゃマズイだろ!」とか読むとバリュー投資の内田氏のサイトと近いノリがある。ゲームオタクとアニメオタクの層の一部がかぶる？ようにバリュー投資家にはこういうノリの人が多いのだろうか。本にこのノリを直接出していないところは常識人の行動として好感が持てる(表紙と題名は怪しいが)。
2006/6/22レビュー
