HOME株本れびゅ2006年「投資バカ」につける薬
「投資バカ」につける薬
山崎 元
4062820102

感想:投機否定 ★★★

各種投資商品の問題点をあげ、個人投資家が騙されないようにする本。最近コレ系の本をよく読んでる気がする。

生命保険は損、投資信託は期待リターンに比べて手数料高すぎ、、、と言っていることはイチイチごもっとも。

でも、読んでみて、なんかひっかかるところが多かった。なんでかなーと思って考えてみるに、きっと著者が「効率的市場仮説&長期投資」に傾倒しすぎているところかな、と思った(言葉で短期と長期はコストの差だけ、投資と投機もあれこれとか言ってはみても、結局のところ投機の有効性を否定している)。でも、偏見(傾倒しすぎ)じじいの割に、TOPIX連動型ファンドはコバンザメがいるため損である(といっても、ETFをオススメしないほどのインパクトないだろそれ)とか、利食いやロスカットを建代金からの利益損失%で決めるのは自分中心で適切でない(しかし心理面では泥沼を避けるという意味で効果はあるよ)、とかの意見は素人向け本にしては、なかなか鋭い(というかマニアック?)だなと思った。

あれもダメ、これもダメ、じゃあ何で資産運用するのがいいんだよ?の解答は、個人向け国債&日本株だそうです。日本株って本当に期待リターンプラスかいな?しかも東1大型低PER銘柄3〜5銘柄に分散(!?)投資とか言ってるし。手数料のコストにそれだけ気をつかってるのに、そんなギャンブラーでいいのか?国債95%で株5%とかならいいのかな。

2006/6/30レビュー