感想:今やそれほど珍しくない。心意気はよし ★★★★
合併、会社分割、倒産、リストラといった企業の特殊な状況を利用した投資法について書かれた本。イマイチだと思ったのは、以下の2点
・実例がアメリカの話なので今ひとつなじみがない
・この本が翻訳されたころは分かりませんが、最近はM&Aや再生銘柄と言ってもあまりモノめずらしくはない
ただ、本書で言われている、「個人はニッチな戦術で勝負」「特殊な状況をうまく利用しよう」というポリシーは気に入った。恐らくバリュー&グロースは投資の王道だと思うが、時間がかかる上に期待利益はそう多くない。テクニカルはトレードの王道だと思うが、だましが多く確実性に欠く。資金が少ない零細投資家は、自分の売買が市場にほとんど影響を与えないというメリットを生かして、特殊状況をうまく捉えて資金を増やしていくのがいいような気がする。
2005/9/1レビュー
追記:当時★2つにしていたが、今(2006/7)思うと、そのポリシーだけでも価値があったので★4つに修正