HOME株本れびゅ2005年詐欺師と虚業家の華麗な稼ぎ方
詐欺師と虚業家の華麗な稼ぎ方―人はこうして騙される
山崎 和邦
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感想:雑学自慢 ★★

最初の章で、読者を引き込む書き出しはなかなか。しかし、内容自体は期待ハズレだった。

「3章 株式売買にまつわる二大大型詐欺」ではインサイダーや未上場株式取得について書いているが内容が浅い。「4章 大型詐欺の事例研究」は、似たようなパターンの話ばかり。「5章 虚業とは何か」では、"株式市場での投機は虚業ではない"ということについて、もっと詳しく展開してほしかった。

ただ、古今東西の様々な詐欺、虚業にまつわるエピソードや文献が紹介されているので、雑学本、参考本としてはいいかも。

あと、著者は、「一流」「大口」という言葉だ大変好きなようで、クドイほど使っている。ある読者層を想定して、意図的に使っているならよいが、無意識のうちに、こういう文章を書いているなら、一度、内省した方がいいかも。って余計なお世話だが。

2005/11/21レビュー