作成 2007/10/3

[用語]コツコツドカン

「コツコツ勝ってドカンと負ける」こと。

勝率の高い確実な(と思える)方法でコツコツ稼いで、たまにドカーン!と大きく負けること。コツコツがんばってきただけに、ドカンとやれれると精神的ダメージも大きい。

一回一回の勝率が高い手法があっても、たまにドカンとやられて、トータルで損が大きければ、結局負け。もともと五分五分の丁半博打なのに、ロスカット幅を大きくして勝率を上げてもこうなる(ナンピンとかも同様)。基本的に資金管理をいかにこねくりまわしても、期待値は上がらない

「損を切って利を伸ばせ」という相場格言があるが、これは上のコツコツドカンの逆で、「コツコツ負けてドカンと勝つ」のがいいと言っているようだ。でもって、そのために「損切り」が大事というのが短期売買のセオリー。

でも、自分のポジションから何%損が出たらロスカットとか、そういう自己中の損きりには、精神的平穏以外に根拠がない。状況に応じて、素早くエントリー、エグジットするってのは大事だが、「損が出たら切る」とかアホらしい。逆指値を自己中ロスカットに使うってのもアホらしい。そんな強制狼狽売りシステムを使ってもトータルで負けが増えるだけだと思うんだが。まぁでも、ザラバに張り付かない場合、精神的平穏ってけっこう重要だから、意味がないわけではないが。

短期売買のセミナーなどをなりわいとする業者のみなさんも、口をそろえて「損切りが大事」と言う。彼らがそれを大事という理由を勘ぐってみると、単に長く情報料を搾り取りたいだけじゃないかと思う。ドカンとやられると、顧客が離れていってしまい、場合によっては逆恨みして殴りこんできたり訴えてきたりする不心得者がいるかもしれない。コツコツと負け続け、たまにまぐれで儲かってくれれば、万事OKと。。。逆のパターンのコツコツドカン型の戦術をすすめる業者もいるが、このパターンの業者は、単なる無責任主義。顧客が負けていなくなったら次々と補充できればよしと。ていうか、ごく一部の例外を除いて短期売買のハウツー売ってる業者なんて全部インチキだと思いますが。丁半博打投資法の資金管理こねくりまわしてるだけのインチキにはひっかからないようにしよう。

なお、自己中の損切りがアホらしいと言っているだけで、素早いエグジットはたぶん重要です。念のため。

今日、ドカンと負けてみた僕は、つらつらとそんなことを考えました。ドカンを含めてトータルでプラスにできるのか、ドカンをうまく回避できるか、そのへんが問題です。なお、コツコツ勝ってドカンと勝てるなら一番いいですが。


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