コデルコ社(チリの銅生産会社)のトレーダー、ジャン・パブロ・ダヴィラ(Jan Pablo Davila)氏は、間抜けな＆違法なトレードにより大損失を出し、不名誉なイグノーベル賞(1994年経済学賞)を受賞しました。
経済学賞
ジャン・パブロ・ダヴィラ（チリ、金融先物取引の疲れを知らないトレーダー、州所有コデルコ・カンパニーの前従業員）
「売り」としたかったときに、「買い」とコンピュータに命令したことに対して。
ダヴィラは、この後損失を埋め合わせようと更にハイリスクの取引を行い、最後にはチリの国民総生産の0.5%相当を失った。そのためチリでは「物事を完全にヘマする・滅茶苦茶にする」という意味の新しい動詞「ダヴィラする(davilar)」という造語が出来た。
「売り」を「買い」と間違えた誤発注で大損した上、その損失を取り戻そうと違法な取引で、どつぼにはまったと。ダヴィラするってねぇ。。。
関連リンク
Hit the Wrong Key, become a Verb...
Codelco、Davila事件損失の50.4百万USドルを回収
Winners of the Ig Nobel Prize
ちなみに、売りと買いを間違った誤発注は自分もやったことがあるので、人のことばかり笑っていられないけど
ちなみにイグノーベル賞というのは、ノーベル賞をパロった賞で、面白い研究や話題になった事件などに対して与えられる賞です。
イグノーベル賞 （Ig Nobel Prize） とは、「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して与えられる賞である。
...
毎年10月、風変わりな研究をおこなったり社会的事件などを起こした10の個人やグループに対し、時には笑いと賞賛を、時には皮肉を込めて授与される。
賞の中には、上のダヴィラ氏のように不名誉な場合もあります。なお、チリではダヴィラ氏が初受賞のようです。
ちなみに1994年の翌年の1995年のイグノーベル経済学賞もトレーダーの巨大損失事件が賞を取っています。
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ニック・リーソンと、彼のベアリングス銀行の上司。
ロバート・サイトロン（カリフォルニア州オレンジ郡）
あらゆる金融機関には限界があることを実証するために、金融派生商品の入り組んだ手法を駆使したことに対して。
両者はギャンブル的な投資を行い、結果として、ベアリングス銀行とオレンジ郡の破綻を招いた張本人である。