TV番組に取り上げられた銘柄やセクターが急に活気付くことがあります。TV番組は不特定多数の投資家が見ます。世の中いろんな考えの投資家がいますので、多くの人が見るTV番組で会社が紹介されると、その中の何人かは買ってみようと思うのかもしれません。いくつかTV番組で盛り上がった銘柄を見てみます。
TV番組に取り上げられて盛り上がる銘柄は、マイナーで流動性の低い銘柄です。TVでトヨタが取り上げられて、何人か新たに買う人がいても、株価にはほとんど影響はありません。しかし、多くの人が知らないようなマイナーな銘柄だと、イッキに盛り上がることがあります。例えば、2006/8/6(日)放送のがっちりマンデーという番組でフェイス(4295)が取り上げられました(放送)。翌月曜日は普段の何倍もの出来高を伴って、ギャップアップしてはじまりました。
しかし、ギャップアップしてはじまった後は寄り天でした。マイナーな銘柄のTV紹介は瞬間的なインパクトがありますが、それだけでは持続力がないようです。その後買われるためには、腰を据えて続けて買ってくる大口の存在、多くの人の買いを集める期待材料などが必要です。
マイナー銘柄のTV紹介については、「先回り買い」が一つの手です。がっちりマンデーは、番組の最後に次回予告がありますので、それをチェックして、面白そうな会社がとりあげられる場合は、先に買っておくのもいいかもしれません。しかし、みんなが先回り買いをしだすと、実際のイベント(TV放送)前に暴落ということもよくありますので、安かったら拾ってみるか、ぐらいの気持ちでのぞんだ方がよいと思います。ちなみに、マイナーな会社だからといって盛り上がるということもありません。私も以前は毎週先回り買いをして日曜日の番組を見ていたのですが、アホらしくなって最近はやってません。
2006/8/24(木)放送の「プロフェッショナル仕事の流儀」という番組で、ザインエレクトロニクス(6769)が取り上げられました(放送)。地合の影響もありましたが、番組放送数日前から出来高をともなった先回り買いが多く入りました。放送後は値上がることもなく、暴落しました。
TV放送をきっかけとした株価上昇として、私が一番記憶に残っているのは、2005/9/10(土)放送の「NHKスペシャル 巨大旅客機誕生」(放送)です。放送後、番組で取りあげられたジャムコはストップ高になりました。
このときは、一瞬の上げでなく、TV放送を一つのきっかけとして、航空機関連、炭素繊維関連、資源関連などの幅広い銘柄が、継続的に買われていきました。TV番組だけを材料に買われる銘柄は長続きしませんが、潜在的に流行りそうな株式テーマや実需があったときに、TV放送を一つの触媒として火がつくことがあります。
何が報道されるか事前にわかるマスコミ関係者や印刷所の人は、こっそり先回りができるので得だなぁと思います。日経の記者などまとも?なマスコミは当然株の売買禁止ですが、多くのマネー雑誌や一般紙ではそんな規定はなさそうです。例えば、週間ポストで推奨される銘柄というのがあります。以前何度かチェックしていたことがあるのですが、なんだか、薄い銘柄を推奨して、著者、編集者が先回り&投資顧問に小銭で情報売って、後から買う人を嵌め込み、してるように感じました(裏もとってない、あくまで個人的印象です)。投資顧問の推奨銘柄なども、儲かるなら金払って買ってもいいとは思いますが、マルチ商法みたいなもんなので、情報ツリーの上の方にいないと儲からないと思います。
たまにチェックしてる番組。
その他、テレ東の経済ニュース類や、おもいっきりTV(とりあげられた健康食品関連など)など、チェックしだすと、いろいろあるかも。