作成 2005/9/17
更新 2005/10/14

四季報CDの使い方 - スクリーニング

スクリーニングとは?

スクリーニングは条件を指定して銘柄を抽出する機能です。簡易検索パレットからでも、簡単なスクリーニングが行えましたが、さらに複雑な条件を指定することも可能です。ツールバーの「スクリーニング」を選択すると、スクリーニング画面が開きます。

最初の例

スクリーニングの例として「東証2部の銘柄を検索」する例を説明します。まず、新規の条件を作成します。「新規」ボタンを押します。次のように条件を指定します。

「OK」を押すと条件が作成されています。

検索の実行

「表示」ボタンを押すと作成した条件で検索を行います。「表示」ボタンを押すと、まず「対象会社」画面が表示されます。この画面では、検索対象となる"会社の範囲"を選択します。ここでは対象は特に絞らず、業種(大分類)→全社を選択します、

"東証2部の会社"という条件は、条件として自分で作成せずに、この対象会社で指定することも可能です。

「表示」ボタンを押すと検索を実行します。表示件数の選択画面が表示されますが、そのまま「OK」で次にすすみます。対象の会社の一覧が表示されます。

「スクリーニング条件の保存」ボタンから条件を保存しておきます。

次回からは、この保存した条件を選択して、「表示」ボタンから、再度検索が可能です。また「修正」ボタンから条件の修正が行えます。

検索結果の出力

検索結果をそのままコピーしてEXCELなどに貼り付けれるといいのですが、そういう使われ方はされたくないのか、コピーできません。ただし、

検索結果をグループに登録

グループをCSVに出力

と回り道をすることで、基本データ(コード、銘柄名etc)は出力可能です。

検索結果を表示した状態で、ツールバーの「グループ」ボタンを押します。グループ登録する会社(画面右側)には、検索結果の会社リストが入っています。

次に「グループ保存」ボタンを押し、次の画面で、登録グループ名に任意の名前を入力して、保存します。

次にツールバーからファイル→ファイル書き出しを選択します。画面右の書き出し項目で、出力したい項目をチェックして、「書き出し」ボタンを押します。

出力先を指定して保存します。出力したファイルはCSVという形式のファイルで、普通のテキストエディタでも読めるし、EXCELなどの表計算ソフトでも読み込むことができます。

なお、書き出し可能な項目は、上の画面にあるものだけで、検索結果に含まれるその他の項目が出力できないのが少し惜しいところです。

表示項目とソート

次にオプション的な条件を追加してみます。追加するのは「上場年月」の項目で、上場が新しい順にソートして表示するようにします。

まず、上で作成した条件を選択し「修正」ボタンを押して条件設定画面を開きます。 そして「条件式追加」ボタンから条件を追加します。次のように行います。

この条件は表示に利用するだけなので、演算子や条件値は入力しません。OKを押すと、前の画面に戻ります。

次に、ソートの設定を行います。次のように行います。

以上で、表示とソートの設定は完了です。表示を行うと、上場年月の新しい順に表示されます。このように、表示するだけの項目も条件式追加から指定します。またソートして表示することも可能になっています。

AND / OR

もう少し条件を追加してみます。上の条件に加えて、3月、9月決算の銘柄のみを抽出します。追加する条件は次のものです。
項目 演算子 条件値
主要項目→連結・決算期→今期決算予想(0) = 200509
主要項目→連結・決算期→今期決算予想(0) = 200603

↓条件の追加(今期決算期が2005年9月)

単純に"決算期の月"という条件があるといいのですが、見当たらないので、"今期の決算期"が何年何月かという条件で指定します。条件値はYYYYMMという形式(2005年9月なら200509)で指定します。

なお、対象会社では決算期で単純に何月かが指定できます。条件でも単純に3月決算とかいう条件指定できたら教えてください。

条件はデフォルトではAND条件(3月かつ9月)になっています。ここでは"3月または9月"ということにしたいので条件式の関係を修正します。「スクリーニング条件式の関係」を以下のように修正します。

1 AND 2 AND 3 AND 4
   ↓
1 AND 2 AND ( 3 OR 4 )

以上で、完了です。スクリーニングを実行すると「東証2部で3月または9月決算の会社の一覧が上場年月の降順で」表示されます。

以上、簡単ながら、スクリーニングの使い方を説明しました。なお、この例は、来年3月の東証1部昇格候補を抽出したものです。時価総額、株主資本など、条件をもう少し追加していけば、そこそこ使えるリストになるかもしれません。

その他メモ

条件式は単純な項目だけでなく、式が記述できます。
例)配当利回り: [1株配当(円)(0)]/[日足・終値(円)(-1)]*100

既存条件で、いろいろな条件が用意されているので、それを参考に、またそれをちょっと変更して自分の条件にしてみてもいいかも。

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