作成 2005/7/16

優待を狙え

売買記録

7645 日本トイザらス(JASDAQ)

日付        売買   枚数  価格
2004/7/14  現物買  300   2500
2004/7/30  現物売  300   2180

損失 -96,000(値下がり率 -12.8%) / 12日

出来事

「優待や高配当銘柄は、権利確定日前に株価が高くなる」傾向があります。配当や優待の権利を取りたい人がその銘柄を買ってくるからです。その権利取りの買いが入るより前に買っておけば、利益が出せます。自分が優待や配当の権利を取るのが目的ではなく、優待による株価の上昇が狙いです。

特に最近は優待ブームで、優待を実施する銘柄は人気があるようです。今回、目をつけたのは日本トイザラス。トイザラスの優待はおもちゃ券です。トイザラスのおもちゃ券はオークションでも売られている人気商品で、自分でも欲しいぐらいです。

トイザラスの優待
会社名 <権利確定時>
7645 日本トイザらス <1月,7月>
   株   数   │          優   待   方   法
              │
       100以上│3枚 ┐
       200以上│6枚 │
       300以上│9枚 │トイザらスギフトカード(1,000円)
       400以上│12枚│
       500以上│15枚┘
              │※自社経営全店舗で利用可

僕は権利確定日の2週間前に優待目当ての買いを狙って買いを入れました。しかし、いっこうに株価は上がりません。それどころか大きく下がります。しかし、おもちゃ券はみんな欲しいはず。必ず上がるはずと信じて権利確定日まで待ちました。しかしやはり上がらず、権利確定日に売りました(権利確定日が過ぎると、配当落ちや優待をとった人の売りで株価が下がる傾向があるので)。

考察

基礎知識が間違っている

まず第1の敗因は、そもそも優待の権利確定日に関する知識が間違ってました。優待を取得するためには特定の日にその株を現物で持って入ればよいです。その特定の日は、権利確定日と呼ばれます。権利確定日は通常月末です。しかし、株式は売買を行った後に名義の書き換えに4日を要するため、実質的な権利確定日(「権利落ち日」と呼ばれます)は月末ではなく、4日前になります。そして権利を取るための売買を行える最後の日(「最終売買日」と呼ばれます)は5日前となります。

「最終売買日は権利確定日の5日前」。この優待狙いの買いを行う上で最低限知っておくべき知識を知りませんでした。自分が権利取り期待で持っていた日は、他の人は権利をとって売っていたのです。作戦を実行する前にそれぐらいは調査しときましょうね。しかし予定に反して「おもちゃ券」の優待を手にすることができました(もともと優待を取る気はなく、権利取りで株価が上げたあと売るつもりだったので)。これが僕がもらった最初の優待でした。しかし、9.6万円で9千円のおもちゃ券。。。高い買い物でした。

5日前の5日は、正確には土日休日は除く「5営業日」です。また権利確定日は月末の銘柄が多いですが、中には月末でない銘柄もあります。

仕掛け時期

第2の敗因は、買いの時期です。僕は「2週間前」に買いましたが、株価は既に「2ヶ月前」くらいから徐々に上がっていました。しかし株価水準によっては、この「2週間前」というのが一概に遅いとも言えません。どこまで先回りして買うか難しいところです。

他の要因

このときのトイザラスはたしか業績も思わしくなかった気がします。株価が動く要因はもちろん優待だけではありません。その他の材料も判断して買うかどうかを判断する必要があります。

まとめ

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