作成 2005/7/16

1円抜かれ

売買記録

7307 丸石ホールディング(東証2部)

日付        売買    枚数  価格
2004/06/24  現物買  20,000  11
2004/06/28  現物売  20,000   9

損失 -40,000(値下がり率 -18.2%) / 2日

チャートはありません(上場廃止の会社のチャートってどこかで見れないものだろうか?)。

出来事

100円の株を買って101円で売ると1円の儲けです。1円というとあまりたいした感じでもないですが、この100円の1円は1%です。100万円分買っていたら1万円の利益です。そして10円の株を買って11円で売ると、なんと10%の儲けです。昔あしぎんFGという会社が破綻する前、1円で株を買って2円以上で売ってボロ儲けした人もいるとききます。

通常、100円以下の株は、何かしら問題があることが多く、10円ぐらいの株は、債務超過、つぶれかけということもあります。このような株はボロ株と呼ばれますが、短期的な儲けを狙う投機家によるマネーゲームの場として売買されます。

株をやるものとしては、ボロ株も一度は売買しておくべき(何事も経験だ)、ということで買ってみました。僕が目をつけたのは、今はなき丸石HD。丸石自動車が上場廃止になった後、持ち株会社として、上場した会社です。

丸石HDについてはこちらのページが分かりやすいでしょう。

買いました

朝会社に行く前にザラバを見て丸石を買いました。板は11円の売りと10円の買いでもみあっていました。板が厚すぎて指値で買えない気がした僕は、成行で買いました。このとき、こう思っていたのです。

僕の成行注文と同時に10円指値の売りが出れば、10円で買えるじゃないだろうか?

指値より成行が優先して約定するから、10円の厚い買い板を通り越して、僕の成り行きが約定されるかも。しかし、そんなうまい話はなく、やはり11円で約定しました。

次の瞬間、自分の軽はずみな行動を後悔しました。買った値段の11円で売れない。今売ろうとすれば、10円で売らないといけない。そうです。成行で買った時点で、1円負けているのです。丸石HDの1円は10%です。

まぁ、でも上がればいいんだ。なんだか妙な期待をもっていました。

売りました

2日後。株価は上がるどころか板は10円の売りと9円の買いのもみあいになりました。9円で売ると、2円の損失。2円は約20%です。なんでこんなボロ株を40万円も買ってしまったのだろう。少し泣きたくなってきました。そして9円の板もやぶられ、8円になりそうになってきました。僕は涙を飲んで9円で売りました。

1円を抜こうとして2円抜かれました

しかし、まぁいいんです。初心者のうちに小額でバカな売買をしておかないと。何億もの大金を動かすようになって(そんな日が来るのか?)、こんなポカをやってたら大変です。。。実は、数日後、もう一度丸石の売買をしてみました。今度は同値撤退で損害なしです(正確には手数料損)。少しだけ成長しました(と思おう)。

その後、丸石HDの株価は、10円付近をうろうろしながら、徐々に株価を下げ、やがて1円になり、9/4上場廃止となりました。

考察

まずは小額から

もし高い確率で勝てるとしたら、ボロ株、超低位株を買うこと自体は悪いとは思いません。しかし確信のない状態で、このようなリスキーな株を買う場合、いきなり大金をかけてはいけません。最初はせめて10万円ぐらいで様子をみるべきだったでしょう。

スキャルピングも甘くない

1円を抜く。一見簡単そうに思えますが、やってみると意外に難しいものです。単に1円抜こうだけではダメです。どのように1円を抜くかの戦術が必要です。何の戦術もなく、注文を出すのは運まかせのギャンブルです。投機は賢明に行わなければなりません。

まとめ

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