7741 HOYA(東証1部) 日付 売買 枚数 価格 2005/9/26 信用買 200 14800(権利処理後価格 7000) 2005/9/28 信用返済売 200 3700 損失 -640,000(値下がり率 -45.7%) / 2日
(今回チャートは関係ないですが)
株式分割が行われると、株価は大きく暴騰します。子株が還流するまでに時間がかかるため、需給バランスによりストップ高連発なんてのもザラでした。2005年には大型分割が禁止され、100分割で10営業日ストップ高なんてことはなくなりましたが、それでも4分割、5分割でストップ、連続ストップなんてのもちょくちょくありました(※1)。
僕は信用で権利をとる方法に目をつけました。信用では分割権利取りをすると、株数は同じまま権利処理によって価格が調整されます(※2)。権利処理は入札によって決定されるため、そのときの信用の買いと売りのバランスに左右されます。権利処理後の建単価は買いが多いと高くなり、売りが多いと低くなる傾向がありました。空売りできない銘柄の場合は、分割後ストップ高で寄り付きというのも多かったですが、権利処理後の価格も、ストップ高かそこらで決まることもあり、特にお得でもありませんでした。
2005/9/26、僕は、売り長だったHOYAに目をつけました。分割権利確定日の引けで200株買い建しました。前日までは売り長だったので、当日よほどバランスが変わらないかぎり、買いが有利と判断しました。
翌日の昼ごろ、入札が締め切られ、夜には権利処理価格が確定しました。その価格を見て僕は唖然としました。権利処理価格7800円、修正建単価7000円。それは、その時点で-3300円×200株の含み損を意味します。
※1 2006年1月以降、制度が変わり、子株の還流に時間がかからなくなったため分割で株価大暴騰という現象はなくなりました。
※2 2006年6月以降、制度が変わり、整数倍の分割は、株数が増えるようになっています。
信用の権利入札は入札なので需給バランスで価格がきまります。しかし入札はあまりオープンなものでなく、ごく一部の人たちが操作しうる場だったようです。たしかに、直近の例をいくつか見ると、売り長だと買いに有利で、買い長だと売りに有利なようでした。しかし、もう少し前の例まで調べると、そんなバランスとはかけはなれた異常なバランスで値段がついているものもあったようです。2005年9月の分割でもHOYAの他にセガサミーも異常な権利処理価格がついていました。
http://www.k3.dion.ne.jp/~mukiban/CIJ.html
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=FN&action=m&board=1007741&tid=a3ha3oa3ya3a&sid=1007741&mid=1599
経験の少ないことは危険かもということで、比較的少なめに買ったつもりですが、それでも総資産の10%超、予想外の損失でした。
その日は、痛みを忘れるために桃鉄を買ってきて、徹夜で遊んでました。バーチャル(ゲーム)だとこんなに儲かるんだけど、現実は辛いなー。アハハー。
でも、結局、どういう類の人たちがそういう仕掛けを行ってたのか未だわからんけど。株式分割は制度も変わっちゃったのもあって、突き詰めて調べる気力もなくほっておき、今に至る。