作成 2005/7/16

S安背水の陣

売買記録

4622 ユニオン・ペイント(JASDAQ)

日付        売買    枚数   価格
2004/11/12  現物買  1000   375
2004/11/16  現物売  1000   245

損失 -130,000(値下がり率 -34.7%) / 2日

出来事

その日は、会社も休みで、最近流行りのデイトレにチャレンジしていました。なんとなくランキングを見ていたら、値下がり率ランキングで「ユニオン・ペイント」という銘柄を見つけました。ストップ安付近で、もみあってます。
 売           買
3000    382
10000   380
1000    377
2000    376
        375   32000
板はだいたいこんな感じだったかという記憶のイメージです。JASDAQなので本当は10段あったはずです

そこで僕はリバウンド狙いでストップ安で指値を入れました。作戦名は「S安背水の陣作戦」です。ストップ安だからこれ以上価格が下がることはない。ストップ安で指しとけば、この付近のもみ合いで確実に利益がだせるはず。このときは、そう思ったのです。

買ったら数ティック上で売るつもりでした。で、実際買えて、その後、作戦通り、実際リバウンドしたんです。
 売           買
10000   380
2000    378
        377   1000
        376   5000
        375   35000

でも、リバウンドは一瞬だったんです。あっと言う間に、買い板は食われ、ストップ安に貼りついてしまいました。
 売           買
10000   380
2000    378
2000    377   
33000   376   
124000  375 

そして、その日は、そのままストップ安貼りつきで終わりました。

翌日

被害はこれでは終わりません。翌日もストップ安比例配分で、売れませんでした。スキャルピングで数千円かせごうとして、十万円を超える被害が。最小の1000単位の買いでよかった。そう思うしかない。。。

翌翌日

その翌日は、成り売りで売れました。売った後に、リバウンドで上がりましたが、そのときは、もう少し持ってればよかったという悔しさよりもストップ安から抜け出せれた開放感の方が大きかった気がします。

考察

ストップ安のリスク認識の甘さ

ストップ安は異常に売りが多いからストップ安なのです。値幅制限いっぱいに売られたストップ安は、たしかにその日はそれ以上値段は下がりません。が、ストップ安に張り付くと売ることさえできなくなります。

数千円というリターンに対してストップ安付近で逆張りするのは、リスクが大きすぎでした。そのリスクが見えていませんでした。背水の陣は、それ以上、下がらないのではなく、下がったら川に落ちて死んじゃうのです。

暴騰株のリスク認識の甘さ

この株は、ストップ安の前日まで数日間、大きな材料もないのに、暴騰していました。暴騰は過去何年かのチャートを見ても明らかに異常な動きでした。そして暴騰したところに、前日発表された「業績の下方修正」のニュースで暴落しました。短期間で上がった株、思惑だけで上がった株は、短期間であっという間に下がります。

ピンチの後にチャンスあり

僕を含むカモが売ったところあたりが、リバウンド狙いの買いポイントだったようです。しかし、実際にストップ安を食らったホルダーは、もう逃げることで頭がいっぱいで、リバウンド狙いどころではありません。

直近の経験に注意

直近の経験は自分の行動に大きな影響を与えます。このストップ安買いは、少し前に、日本テレビのストップ安からの急リバウンドを見たイメージも影響していたと思います。日本テレビとユニオンペイントの株価の動きは同じストップ安でも、状況も材料も明らかに違っていました。

まとめ

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