HOME株本れびゅ2007年松本亨の株式必勝学[ゲーム]

基本情報
タイトル 松本亨の株式必勝学
ハード ファミコン
メーカー イマジニア
発売日 1988/2/18
価格 9800円
(ネタバレあり)

感想:金だけではダメなんだよ

今回取り上げるのは「松本亨の株式必勝学」、バブル末期の1988年に発売されたファミコンゲームです。松本亨というのは当時人気のあった株式評論家で、今で言うと北浜流一郎のような感じでしょうか?

何か株の有名人だったらしいということは聞きますが、何者だったのかはよく知りません。証券会社に所属してたアナリストだったのか、フリーだったのか。ところで、北浜先生もWiiなどで「北浜流一郎の黄金波動」とかゲームでも出せば面白いのに。もちろん買いませんけど。

あらすじ

ゲームは株をテーマにしたシミュレーションゲームです。主人公(独身男性)は、株で一山当てようと思い、松本亨に弟子入りを志願します。松本は弟子入りの条件として現金100万円を2年間で1億円にするという目標を設定します。それだけ儲けられるなら、弟子入りする必要もない気もしますが、とにかく2年のうちにそれだけ儲けるのがゲームの目的、クリア条件となります。

オープニングとタイトル画面

ゲームのメイン画面はこんな感じ

バブリーな錬金術

本当は、株を買ったり売ったりをうまくやって、お金をかせいでいくゲームなのですが、次のサイトで、錬金術が紹介されていました。楽して儲けたい僕はさっそくそれを使わせてもらいましょう。

http://www4.plala.or.jp/brandiny/memories/025.html

銀行がいくらまでお金を融資してくれるかという「信用枠」は、その銀行にいくらお金を預けているかで決まるので(ゲームでは定期預金にした額の2倍)、まず手持ちの現金を全部定期預金にし、信用枠ぎりぎりまで借金をして、その後に定期を解約します。 すると手持ちの現金は(最初に持っていた額+借り入れた額−利息の先払い)になり、最初の額より遥かに多くなるので、その現金をまた全額定期預金にすれば、さらに高額のお金を銀行から借りられるわけです。

預金して借りてを繰り返す

これを繰り返して5000万円ほど銀行から借りたら、それで4500万円のマンションを購入し、すぐに10億円(!)で売りに出します。 実際には売れるはずありませんが、このゲームではなんとこれで、かなりの確率で買い手がつくのです(うわ……^^;)。 売れたら手数料や税金を引いて6億円ほど手元に戻ってくるので、すぐに5000万円の借金を返済します。 で、残りの5億5000万円は使い放題、と(笑)。

6160まん円で買ったのが9.9憶で売れる

税金、手数料で4割ほど引かれますが(高!)、それでも5憶以上の儲けです。

しかし裏技にしても、

バブル期らしい裏技

ですね。金借りるだけ借りて不動産を買うって。。。

とにかく、これで「一夜にして億万長者」になりました。ゲームの目標1憶はクリアし、あとは2年間遊んでればいいだけです。

人生全て暇つぶし

欲しいもん買って(車購入)

うまいもの食って(フランス料理)

行きたいとこ行って(海外旅行)

株もやらずに遊びまくりです。あそびまくってるうちに遊びの達人に。あっという間にLPをふりきます(LPというのはゲーム中のパラメータの一つで、ライブポイントというもの)。

しかし、やることやったら暇なものです。ゲーム内で用意されている遊びをすべてやりつくしたら、もうやることがありません。暇なので、海外旅行に行って時間をつぶします(海外旅行に行くと、1週間単位で時間が過ぎるので経過が早くなる)。

世の中のごく一握りの、

人生すべて暇づぶし

みたいな金持ちも、こんな感じで生きているんでしょうか。

不幸は突然やってきた

そんなわけで遊びまくってたわけなのですが。。。たまに病気や事故のイベントが発生します。

するとHPが徐々に減ります(HPはゲーム中のパラメータの一つでヒットポイント)。ひたすら海外旅行を繰り返しているうちに、何度も病気になり、あるとき、気づいたらHPが0に。

これが0になると、こんな感じに

ゲームオーバーになってしまいます。。。。しまった、HPなんてほとんど気にしてなかった。そうか、

いくら金があっても、健康でなければ生きていけない

そういうことか。健康第一。そんな深いテーマが隠されていたなんて!

つづく