名波 誠 奥田 渓竜
けっこう昔にコンビニで買い、２巻まで読んだ。サラ金の借金持ちが、車で日本をまわりながら、パチプロ(スロプロ)でしのいでいくという話。あまりドラマチックではないが、日々のエピソードとかゆるい感じで意外と面白い。
パチンコ(スロット)と株、特にデイトレは似ているところがあると思う。スロットもトレードも確率のゲームというわりきりが大事。スロットは台選び、打ち方などで確率を高め、あとはひたすら回数をこなす。漫画の中でも、目押しやはずしなどテクニックを身に着けるのはもちろん、設定の高い台の見分け方と確保に努力していた。トレードも銘柄選びや値動き判断、素早い注文などのテクニックが勝敗を分ける。確率のゲームという点ではスロもパチも同じ、というか決断を伴う人生のほとんどの事柄は、確率のゲームと考えられる。
似たところもあるが違いも多い。まず、スロは娯楽、株は企業の資金調達。スロは店vs客のギャンブル、株は客vs客の取り合い。スロも株も攻略法なるものがある。スロの攻略法はゲーム要素の一つとして最初から用意されたファミコンの裏技みたいなものもあり、勝ちたい人は攻略本などを読んで勉強していく。株の攻略法は何が真実で何がウソかわからないカオスの世界。
漫画ではスロしながら車で日本一週してた。単調でモチベーションの下がりがちな日々にメリハリをつけるためだとか。似た感じで、デイトレで日本一週ってのもいいんじゃないかな。もしくは世界一周。ネットがつながっていればどこからでもできるもんだし。でも、パチと違って店ごとの違いとかはないな。どこからやっても同じ日本株。
なお、私はパチンコもスロットも人生数えるほどしかやったことないので、どういう世界なのか実際はよく知らない。でも昔、パチンコゲームの移植を作ったことがあり、仕様書とかは読んだ。なんとかリーチとかたくさんあっても、最初から乱数で当りかハズレか決まってて、機械の上で踊らされてるだけなのに、そんなものに一喜一憂してつまんないゲームだと思った。娯楽としてパチを楽しむには感性が必要。スロはテクニックとかもう少し攻略感はありそうだが。
漫画と関係ないが、先日伊豆大島に行ったとき、人口1万人未満の離島なのに、パチ屋を３軒も発見した。中でも、下の写真のムサシなるパチ屋は小さなカラオケボックスかラブホかと思った。どうでもいいが。
2007/9/23