1章〜3章はとても面白かった。投機筋(短期)と実需筋(長期)を分けて考えること、イベントが株価に与える影響など、興味深い話がつづく。また、投機は悪かとか、物言う株主ってどうよ、みたいな小テーマに対する考え方もなんだかかっちょいい。
4章以降の、損切りの重要性とテクニカルの解説のところは、一転して、すごい安っぽく感じた。そう感じるのは、同様のテーマのクソ本が世の中にあふれすぎていて、それに食傷気味だからだろう。あと、自分自身が現在はチャートを重要視していないため、どうでもよく感じるのだろう。需給を読むためにチャートをもっと使いこなした方がいいとも思うが、現時点では自分が納得できるうまい使い方が見えてない。
矢口氏の本は矢口新の相場力アップドリル 株式編、為替編、生き残りのディーリングなどを読んだが、どれも面白かった。初心者が読んでも面白いと思うが、何年か投資経験のある中級者にオススメ。
2007/10/18