うり坊
ブログの来る日のための準備という記事で、ロスカットの重要さを説いた数ヶ月後、2億から1週間で8700万？の損失という、伝説の負けを記録した、「コツコツドカーン、マーチンゲール人の典型」「上げ相場で馬鹿になって買いまくって偶然儲けた(と言われても仕方のない)人」、元カリスマトレーダー、うり坊氏の何冊目かの本。
昔彼の本を一冊買って、ブログのコピーそのままですごく損した記憶があるので、この本は本屋でざっと立ち読みした。うり坊氏の自伝のような感じの本だった。もちろんトレードに何か役立つようなことは書いてないが、うり坊氏の正直なキモチが書かれている本ではある気がした。
「コツコツ働くのは馬鹿馬鹿しいので、パチスロでかせいだ」「アメリカに留学したが、馬鹿ばっかりで幻滅した」とか書いてて笑った。普通、読者の印象を気にして嫌われそうなことは書かないし、書くにしてもどうしてそうなのかなどを掘り下げるものだが、単にそう思ったとかしか書いてない。自分の思ったことをそのまま表現する、意外と正直な奴だ。
「能力や努力でなくたまたま儲けた」と思われているのは(当然)気に入らないので、努力家、がんばり屋さんであるところを、何箇所かアピールしていた。具体的に何をしたのかよくわからなかったが。
「パチスロで２ヶ月で1000万稼いだ」(パチンコだったかも？)とか自慢も書いてあった。自慢で事実を誇張(と思われる)する言動も、なかなか素直だ。パチで2ヶ月1000万て、株で1年で1億より奇跡的なことだと思う。店とつるんでインチキや裏技をしていたとかでないと無理な金額ぽい。ちなみに、この本はうり坊氏の言葉を元に同僚の深田萌絵とかいうのがまとめた本らしいが、萌絵はパチについては素人で、このへんのチェックが出来なかったと思われる。
あとは、ブログにバーチャとか書き込みされてムカツイタとか、KOSEIに説教食らったとか、これまでの感想や出来事がいろいろ書いてあった。結局のところ題名にまでなっているのに「なぜ１億損してしまったのか？」分からないところが、なかなかうり坊氏らしい本ではある。(ざっと立ち読みしただけなので、どこかに細かく反省が書いてあったのなら見逃しました。ゴメンナサイ)
2007/7/17