デリバティブ、主に先物とオプションについて、歴史やエピソードを盛り込みながら、解説した本。先物やオプションの本質を明確に示し、過去のエピソードを盛り込むことで、興味深く読み進めることができる。
ような感じがする本。本質とか分かってない俺に、この本が本質を示しているのかどうかなんてわかるはずがない。が、わかったような気にはなる。とりあえずいくつかのエピソードはなかなか面白い。ファイナンスの本って眠くなるのが大半だが、この本は眠くならずイッキに読めた。先物の「堂島米市場」については今まで読んだ本の中では一番詳しく書かれていた。旗振り伝達システムとか、伝書鳩インチキでお縄とか、細かい話もなかなかトリビア。オプションの「ブラック・ショールズモデルが出来るまで」の話も面白く読めました。
その他、ちょっと気になった話のメモ
・物納は節税効果がある。イズミヤの株の物納の例
・結婚の選択はアメリカンオプションみたいなもの
・東京大阪の市場間裁定。直通電話が一部の人しか使えない時代だからこそできた
・ライアーズ・ポーカーって映画化されてたっけ?
・日本は米先物作らないのかよ
・裁定取引の元祖、サスケハナ
2007/10/2