感想:内容は悪くはない ★★★
基本的には悪くはない。「投資のまともな啓蒙書」について一冊も読んでない人にはオススメ。「下手なインチキ金儲け投資法に飛びつくな」というのは全くそのとおり。2章までが辛口で言い切ってて痛快。世の中のアホ投資本やなんちゃってカリスマトレーダーをクソミソに言ってて面白い。短期だろうが長期だろうが確率に賭けるゲームでしかないという説明も言い切られるとそーだなーという気がする。
一方、3章以降は眠い。市場は十分効率的だからインデックスファンドがよくて、あとは資産配分をうまくすればいい、という無難な結論に落ち着いている。あと全般的になんだか偉そう。よく使われる「サルにダーツ」の例えのように、インデックス(平均)をオススメしたがる人たちの論調って時にアクティブ(攻撃的)ですよね。この本も既存の投資啓蒙書の焼き直しみたいなもんなのにちょっとイバりすぎ。あと、バカを本気でバカにしている感じが伝わってきて、バカをバカにするやつはバカだ(?)と言いたい。
2007/1/10