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サルになれなかった僕たち―なぜ外資系金融機関は高給取りなのか
ジョン・ロルフ ピーター・トゥルーブ 三川 基好
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感想:腰掛OLの言いたい放題みたいな

投資銀行に就職し転職するまでの2年間の残酷物語を面白おかしく書いた本。外資系の投資銀行なんて、切れ者が、ダイナミックで合理的な組織の中で、カッコよく働いているイメージがあるが、この本では、すげー非効率が蔓延する旧態依然とした会社として描かれている。で、入社1、2年目の下っ端の仕事は、資料作りや雑用ばかり。こき使われて週100時間労働が当たり前。

舞台は外資系銀行なわけだが、まぁ書いてることは「労働条件の劣悪なフツーの会社だな」と思う。本として世の中に愚痴たれるほど残酷でもないと思った。むしろ恵まれている。悲惨な環境でも、愚痴を言い合える同僚がいて、何より給料がベラボーにいい(バブリーなご時世だったからか)。

新規公開や目論見書などをボロクソに例えているのはちょっと面白かった。あと、深夜に会社でオナヌーしていて転職を決意したとか、著者のお下劣なところがちょっと面白かった。読む前はトレーダーの話とかもあるのかと思ったが、そういう職種の話ではなかった。

生活のバランス、仕事のやりがいってなんだろーねー

2007/9/15