HOME株本れびゅ2006年行動経済学 経済は「感情」で動いている
行動経済学 経済は「感情」で動いている
友野 典男
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感想:教科書 ★★★

行動ファイナンスの入門書。教科書として使われることを想定してか、なるべく体系的、網羅的になるよう書かれている感じがした。最近出た本でもあり、へぇーそんなこともあるのかーという話がいくつもあった。例えば、最後提案(通牒)ゲームのバリエーションでは、自閉症の人は相手の心を読まないためか、経済人のように行動する(最低額の提示)とか、なんとか族の人は贈り物の習慣の影響か5割以上の提示とか、なかなか興味深い。面白かったが、誰それによると、その論文によると、この実験によると、といった引用が妙に多く、細かい話はおなか一杯と思えるところもあった。

行動ファイナンスというと、人は非合理的で、こんな間違いをする、あんな間違いも犯す、みたいなアノマリーの学問みたいなところもある。そういう面もあるが、この本では、例外はあくまで例外で、ヒューリスティックやバイアスは、時に間違いもあるが概ね正しい(適応している)ということを強調している。常識は概ね正しいが、時に疑ってみる必要はある、みたいな感じ。

モンティーホールパラドックスは、前も何かで見て釈然としないまま終わったが、今回は腑に落ちず、自分でプログラムまでしてしまった。


2006/9/10レビュー