HOME株本れびゅ2005年バフェットとソロス 勝利の投資学
バフェットとソロス 勝利の投資学
マーク・ティアー 望月 衛
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感想:バフェット&ソロス マンセーな著者が思う投資哲学 ★★

バフェットとソロスという一見正反対の投資スタイルの人物の共通点を探ることで、投資で勝つための「考え方」を提案している本。

2大スーパースターが偉いところは、正しい判断が下せるところと、自分の判断に対して絶対的な自信を持っているところ。自分の判断に自信があるので、大勢と違っても動けるし、集中投資もできると。

ソロスは部下のトレーダーのポジションを見て、「それでもポジションのつもりか」と言ったそうですが(自信のあるポジションなら今の2倍にしろという意味)、死ぬまでに一度は言ってみたいセリフですw

とは言っても、「自信」というのも、理論武装と成功体験を重ねて培われるもので、最初からあるわけもないし(最初からあったら、根拠ない自信です)。自分なりのスタイルが確立しないうちは、試行錯誤しながらやってくしかないでしょう。。。

本の後半になってくると、やや賛否両論ありそうな投資の美学的な話になってきます。

著者はバフェットやソロスに直接インタビューをしたわけでなく、また全般的にやや論理的でない展開も多いと感じました。「2人の勝ち組投資家の共通点を分析した」というよりは、「著者がもともと持っていた投資哲学を説明するために、2人の権威をもってきた」というふうにも思えました。

というわけで、おいらの中では、この本は「バフェット&ソロス マンセーな著者が思う投資哲学」という位置づけになりました。まぁ、賛否両論ありそうな「考えるヒントが隠させていそうな」本とも言えるので、読書会?とかには使えるかも。

2005/11/19レビュー