感想:最初の一冊としてグッドかも ★★★
元カリスマ塾講師 細野真宏氏の株の入門書。著者は2004年以前に株で4ヶ月で2000万円の利益を出し、雑誌の連載なども行っていたそうです。暴騰株の危険性、配当の重視、情報の正しい判断など大事な話を分かりやすく説明している。ただ、既に株入門書がたくさんある中で、この本が一押し、というほどの「何か」は感じられない。
あと、初心者以外の人は次のような感想になっちゃうかも。
個人は「情報の早さではプロにかなわない」はいいとして「情報の分析能力でどうしてプロに勝てる」ものやら。雑誌や投資顧問の推奨銘柄を後から買うのはアホだ、というのは概ね分かるとして、新聞やらCMや自分の好きな映画などから(おそらく浅い考えで)銘柄を選んぶのはアホではないのだろうか?(「公開された材料を正しく分析して冷静に売買すれば、堅実に利益が出せる」という正論に反論はありませんが)。著者のお好みの投資はトレンドフォロー型の優良銘柄投資みたいですが、地合がいいときは勝てても、下落相場や横ばい相場じゃ勝てない気がします。
2005/7/15レビュー