HOME株本れびゅ2004年金持ち父さん貧乏父さん
金持ち父さん貧乏父さん
ロバート キヨサキ 白根 美保子
4480863303

感想:お金について考えるきっかけ ★★★★

何だかふと読みたくなって読んでみました。

金持ち父さん貧乏父さんはベストセラーになったお金哲学書です。この本では、人間を貧乏と金持ちに区別します。貧乏とは給与所得者のことで、毎日あくせく働かなければ生きていけない人のことです。金持ちとは十分なお金をもっていて、遊んでくらせる人のことです。この本では貧乏から金持ちに移動するための、「考え方」について書かれています。若干胸糞わるくなる部分もありますが、ふむふむと思える部分も多いです。なお、ハウツー本ではありません。精神論です。中谷彰宏系です。

というような、投げやりな紹介をしてはいますが、実際、かなり面白いです。特に前半興味深いです。ロバート少年が、本当の親、「貧乏父さん」を他山の石とし、友人の親「金持ち父さん」の生き方を実践していく姿は素敵です。実際、普段、「おかね」というものにかなり無頓着な暮らしを送っている自分にとっては、新鮮でした。

逆に後半、徐々にどうでもよくなっていきます。ロバート少年の話から、ロバートおじさんの話になった時点で、一変、つまらなくなります。明らかにつまりません。でたらめです。論理が破綻していて、読んでいて気持ち悪くなってきます(読書酔?)。具体例も不適切で、まったく説得力がありません。

ちなみに、本の中でキャッシュフローゲームというボードゲームが紹介されていますが、これもちょっと興味を引くところ。

追記(2006/7):内容はどうあれ、この本をきっかけとしてお金について考え出した気がする。

2003/11/20レビュー 転載