マネーはそれを手に入れるよりも、それについて書くことの方がずっと容易である。故にマネーを手に入れた人たちはそれらについて書くことを知るだけの人を、大いにからかうのである
(ヴォルテール「哲学辞典」1764年)
お金の歴史全書という本を読んでいてこの言葉がでてきました。歴史全書自体は眠くなって挫折しましたが、この言葉はイタダキ。
ヴォルテールはフランスの啓蒙思想家で、戯曲や叙事詩なども書いていたそうです。そのヴォルテールですが、国の発行する宝くじの不備をついて投機で大もうけした人物だったそうです。
ヴォルテールは友人の数学者と組んで、国が発行する宝くじの当選確率の計算をした。すると、全宝くじを買うと100万ルーブル儲かってしまうという主催者側のとんでもないミスに気が付いた。
そこでヴォルテールは、仲間と組み借金などをしてかき集めた金で宝くじを買い占めた。真相を知った大蔵大臣は即座に賞金の支払い停止を命じ、ヴォルテール一味を詐欺罪で告訴。しかし、如何に専制時代とはいえ、国はこの裁判に敗れてしまう。
ここで彼らが手にした金額は50万ルーブル。これを現在の日本円に換算すると約5億円ぐらいになる。
最近情報ソースがWikipediaばっかだなー
実際儲けた人にこういうセリフを言われると、「なんちゃってお金の儲け方」とかを書いてる人には耳が痛いでしょうね。別の意味で、「お金が儲からないことを証明したがる人」というのもからわかれることがありますね。
あと、こんなセリフもちらほら見かけました。
宝くじは頭の悪さに対する税金である(ヴォルテール)
いかにも言いそう?ですが、出所が不明なので真偽のほどは不明です。