作成 2007/4/19

[もしも]アップティックルールが現物売りにも適用されたら

株の空売りにはアップティックルール(uptick rule)という規制があります。直前の取引価格より高値でしか売ってはいけないというルールです。個人の場合、このルールは適用されませんが、かわりに50単位規制があります。

もしも現物や信用買の返売に、このルールが適用されたとしたら?

株は値下がりすることがありません!

買値より売値が下になることはないのですからが、誰も損をしません。売買されるたびに株価が無限に値上がりしていきます。ゼロサムでないWin-Winの幸せな株式市場です。

って、そんなわけはありませんよね。どこかにウソがあるんでしょう。最初は回転がきけば、みんなウハウハという状況があるかもしれませんが、一度勢いが切れると、もう誰も上を買わないという状況になると思います。板だと例えばこんな感じになるんでないでしょうか?↓

売          価格     買
         5 3010000
       514 3000000
1521499999 2990000
           2980000 1
           2970000 3
           2960000 5
(下で売れないなら、買数量の意味もないけど。。。)

含み益では誰も損はしてないけど、誰も換金できない。そういう状況になると思います。ある意味IPOセカンダリのような暴騰銘柄のチキンレースと同じかもしれません。突然の特売爆弾で大損する代わりに、換金できない状態に追いやられるわけです。

転売できない株式なんていらない→株式市場は閑散。というわけで現物株の売りにアップティックルールが適用されることはありませんでした。めでたしめでたし。。。


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