作成 2007/2/21

自動化といふもの

自動化、システム化でうまくいく1パターンというのは、アナログ(手作業)でうまくいっていることをシステム化した場合だと思う。こういう条件のときに、こうすればだいたいうまくいく、というのがはっきりしていて、これまでそれで稼いでいる場合にそれをするというのが確実。手動で行う手間を省いたり、すばやく行ったり、監視対象を広げたり、そういう目的のために自動化は有効。

最近、システム売買が流行りつつあるような気がする(書籍、セミナー宣伝などが増えた?)。しかし、例えば、ザラバのデイトレで勝っていない(あるいはやったことのない)人が、適当なテクニカル指標の条件だけで、システムにデイトレをやらせて勝てるものだろうか?

価値があるのはプログラムでなくてアルゴリズム。通用する戦術がないのに、思いつきのアイデアで自動化してみてもうまくいかないことが多いと思う。といっても、まずシステムを作らないと検証ができないかもしれないので、動くものを作ってアイデアを検証することには意味はある。しかし、システム化を目的にするのでなくて、有効なアルゴリズム(or アイデア)の発見と実現が第一目的だということを忘れないようにしたい。

補足:システムトレードをネタにして冗談みたいな本やセミナーを売っているのは、ほとんどインチキだと思います。インチキを信じて楽して儲けようと思って金を賭ける人はカモといいます。

初稿 2006/7/20


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